第2回 a-fiction m&h theater
僕は邪(よこしま)を飼っている
【INTRODUCTION】
邪悪な心を自覚して人助けに没頭する者
空虚な内面から遊戯的に凶行に走る者
おせっかいこそ人たる所以とあらゆる”掃除”を試みる者
”邪(よこしま)”の正体は?”掃除”の目的は?
本当の悪者とは?
【STORY】
フリースクール職員として働く二ノ丸風童(にのまるふうど)。
「自分の本心は邪悪だ」という恐れが抜けず、
それを見透かされまいと福祉の仕事についたが、
自己の本質との乖離に悩み、
いっそ悪事を働いて本心を曝け出したいと衝動と日々闘う。
親の莫大な遺産を継ぎ、空洞化した心を抱え
「悪行の果てに捕まる事」を目指していた近衞亜栖羅(このえあすら)。
どういうわけか、彼の「悪事」は結果的に全て善行となって悪行が実らない。
彼らに近づき協力させる謎の人、奥寺希杏(おくでらききょう)。
「人生とは掃除である」をモットーに、大人のエゴのせいで荒んでしまった
少年を救おうとする。
秘密を抱える聖職者、”不正を暴く”が大義名分のジャーナリスト。
真の「邪」は何なのか。本当の「悪者」は誰なのか。
風童、亜栖羅、希杏の3人の奇妙な共闘の行方は…。